2012年3月21日バックナンバー
H24.3月21日

 僕は、講演会等でよく「憲法13条」に触れる。この条文が好きだからである。「全て国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政 の上で、最大の尊重を必要とする」
 中でも特に「幸福の追求権」が好きなのである。「好き」な根拠としては確固たる根拠は無く「何となく」というのが正解である
 生存権では25条の「健康で文化的な最低限度の生活を保障する」であろうが、これは経済上の問題であって、各々「自由権」やこの「生命、自由及び幸福の追求権」が確保されて初めて「人としての尊厳」が保たれ、人は憲法上人足り得るのだと思う。
 先日、読売新聞の世論調査で、憲法を「改正する方が良い」と答えた人が54%となり、改正賛成派が50%を超えたのは2009年以来で3年振りだという。この中で「二院制の在り方」や「憲法9条は解釈や運用で対応するのは限界」等の分野で数字が伸びたらしい。
 「二院制の在り方」については現在の「決められない政治」に対する不満等の表れで、「二院制を見直した方がいい」との回答は74%だったらしい。「強すぎる参院」の見直し、衆院による法案再可決要件を、現行の「三分の二以上」から「過半数」に緩和する等の意見、また、現行憲法には大規模災害時に対応するための緊急事態条項がない。こういった内容の見直しを広く国民が望んでいる証であると思える。
 しかし、いざ、憲法の改正となると衆参両院の三分の二以上の賛成、国民投票の過半数と、そのハードルは高い。
 日本国憲法(現憲法)はよく「押し付け憲法」と言われる。確かにそうであろうが、国民は主権者・憲法制定者として憲法を実質化して来たこともまた事実である。
 憲法の中には時代や状況にそぐわなかくなった部分もあるが、大切にしなければならない部分も多くある。平和主義(戦争放棄)、基本的人権の尊重、国民主権の大原則は墨守・維持するのは当然である。
 その中で、昨今の我が国や生活者を取り巻く環境・・・・・医療福祉(社会的弱者や生活保護者)、雇用(失業や非正規雇用)、被災者救済、子育て環境・・・・・・等々における「人としての尊厳」の尊重、変貌する国際社会の中での「国家・国益の在り方」等の視座にたった憲法の見直しが必要となって来る。特に「生存権」「自由権」、就中「13条」を重視し理解していく政治・行政者は自らがその中にいた人間、経験した人間、その中にいることが想像出来る人間、それらの視点が最も重要になると思う。


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